裏入門はじまるよ
このシリーズは以下のような方向けに書かれているたぬ。
・これからトレードをはじめるガチ入門者
・入門の勉強を済ませたはずなのに実戦で勝てね〜
・記憶を大きく失って再び一からトレードに入門する異世界転生した環
「入門の勉強、ケッコー真面目に頑張ったはずなのに全然役に立ってる気配がね〜んすけど!」
ということ、環も最初の頃いつもピィピィ鳴かされたぬき。今もですが。
したがって、この記事はトレード入門記事でありながら、通常よく書かれている入門内容とは大きく異なるところがございますたぬ。裏入門と呼ぶゆえんなり。
理想的には、通常の入門レベルの勉強(以下「表入門」と呼びます)を踏まえて相互補完していただくことでよりしっかりしたトレードができるんちゃうかと思われです。

「表入門が役に立てられん人がいるんだから、そもそも表入門いらね〜んじゃね?めんどくさいから裏入門だけ読んだらいいすか?」
って思われカモですが、う〜ん一応基本としてみんなが学んでる表入門も抑えておくのがベターじゃね?と思う。
「基本はこう思われている」ということはなんかしらの仕方で意味があることだと思うので。
まあまあ。
この記事はそんなわけで、あくまで「普通とはちょっと違ったしかたでの入門レベル」をイメージしてるなんでして、そんな難しい話はしませんたぬ。
「そんな簡単なことくどくど説明すな!」と思われてしまうくらいなるべく初歩の初歩から話していきたいす。
「環自身こういう感じで最初から入門したかった・・・」というものでもあるようにしたいので、かなり「そんな入門誰にでもは勧められねーぞ」という内容になるでしょうよ。癖が強い!
ローソク足
ガチな入門者でも読めるようにここからやる。
流石にローソク足くらい読めるわ!ってなら、飛ばしてよかろうよ。
ここではそんなに大した話はしません。
ローソク足の読み方は必須といってよかろうよ
こればっかりは多分表入門と同じっす。文字を習うに等しい学習過程だと思ってほしいたぬ。
これにはコツもクソもないんでローソク足はそういうもんだと思ってちょうだい。
ローソク足とはこういうやつ。

株っぽいやつですね!このチャートの表し方をローソク足と申します。
この緑とか赤のやつ一個がローソク足一本たぬ。
英語でもCandle Chartと呼ばれている。名前の由来はローソクに似ているからだと思うが、果たして似ているのか・・・?
これ一本で、「ある時間単位あたりにどれくらいの価格変動があったか」を表現しているたぬ。
例えば上のやつ、画像左上に「1日」って書いてあるたぬね?
したがってこの画像ではローソク足1本につき1日分の価格変動を(大まかに)表しているということになるたぬ。
単なるラインチャート(折れ線グラフ)では、ある時点での価格一個しか表現できないけども、ローソク足ではその時点での変動まで(ある程度)表現できる。
その点、情報量が多くて便利だよということで好まれてる次第っす。
読み方はこう。

構造は大まかに分けて実体(色ついてるとこ)とヒゲ(上下にあったりなかったりする紐の部分)に別れている。
実体は、その時間当たりの始値(開始時点での価格)と終値(終了時点での価格)を表しているたぬ。
ヒゲは見たまんま、実体の上下に生えているヒモのことで、その時間当たりの最高値と最安値たぬ。
さらに、色で価格の上下方向を示しているたぬ。
上の画像と環のイラストでは、
緑のやつは価格が上がったときのローソク足、赤は価格が下がったときのローソク足。
価格が上がったときの足を「陽線」、下がったときの足を「陰線」と呼ぶたぬ。
つまりこの画像では陽線を緑、陰線を赤で表現しているっちゅう話です。
ちょっと注意なのは、
「上がったとき=緑」は始値が実体の下部分で、「下がったとき=赤」は始値が実体の上のところたぬ。
価格が上がるか下がるかで実体のどっちから始まるか読み方違うのかよって混乱すかもが、ちょっと考えたらわかると思う。
そりゃそーなるわな。上がるってことは終了時点の方が開始時点よりも高くなるってことなんだから。逆も然り。
色使いの注意!
環は「上がったとき=緑」「下がったとき=赤」にしてますが、逆の色使いの人もいるので注意です。
海外では環と同じ色使いですが、日本ではななぜか逆がデフォルトになっていたりしますたぬ。
ローソク足だけ見ていても勝てねえ
これは小学校で文字を習うことに類比的たぬ。
それだけでは何にもならんが、それがなくては実践的なことはほとんど何もできん。

+ローソク足を(脳内で)合成する
いきなり難しそうかもだが、上に書いた構造を理解できればそんなに難しくないす。
こんな感じです。

上の画像は3本のローソク足を1本で表現し直した(1本に合成した)絵です。
作り方は簡単よ。
① 3本全てを見て、その最安値と最高値を合成足のヒゲ先にする。
② 3本全てのうちの始値、つまり一番左のやつの始値を、合成足の始値にする。
③ 3本全てのうちの終値、つまり一番右のやつの終値を、合成足の終値にする。
④ 3本全てを見たら、トータルでは価格が上がっているんで、合成足を緑に塗る。
以上。
これは何をしているかというと、下位足(より短い期間を表現する足)から上位足(より長い時間を表現する足)を作っているということです。
例えば上の画像、合成前の方の足が1日足だったら、それを3本まとめている合成後の足は3日足になるという次第。
なんでこんなしちめんどくセーことを考えるか。
例えば実戦ではこの合成の逆を考えることはしばしばありたぬきです。
つまり、上位足を見て、その内部構造を推測するのに使うなど。
ここでさっきから意味ありげに書いている、「ローソク足は変動をある程度表現できる」の「ある程度」が効いてくるす。
結局ローソク足は、ある時間単位あたり4点しか変動ポイントをざっくりとしかおしえてくれない。
始値、終値、最安値、最高値のみ。
例えば日足だったら、「最安値と最高値が何時頃だったのか」「最終的に陽線だけど、実はほとんどの時間は始値より下に居たんじゃね?」とか、詳しい情報はな〜んもわからん。
でもトレードに大切なのはそのわからん詳しい情報(かもしれん)たぬ。
そんなわけで、「もっと具体的にはどうだったんよね」ということを考える時などに使う。
「分解したいならその下位足見ればいいし、合成したいなら上位足見ればいいんじゃね?」
ま〜それはそう。
ただこれは算数でいうなら「暗算しないでも計算機の方が確実じゃね?」みたいな話かもしれません。
実際トレードやってると、頭の中でパッとイメージした方が早かったりということもあるし、1分足未満はMT4とかだと見れないす。
だからまあそんなに気張って叩き込まねばならん見たいなものでもないですが、考え方としては抑えておいたらよかろうよ。
チャートツールはTrading Viewを使う
Trading Viewは大変便利なチャートツールっす。基本機能は無料で使えます。
環がブログやTwitterにのっけてるチャート画像はほとんどTrading Viewのスクショです。さっきのもそうでした。
思い切って課金する

さっき無料で使えるっていいましたが、Trading Viewの本領発揮は課金してから!
無料版だと制約が多いす。
せっかく真剣にトレード始めようと思ってるんだったら思い切って課金してはいかがだろーか。
いくつかの理由。
① VPVRは有料版でしか使えない
まず、VPVRというTrading Viewの人気機能を使うためには、一番安い「PRO」でもいいからとにかく課金が必須。
これは入門時点では使わんくても、中級くらいになってくると使う人は使うかも。
旧ブログに使い方書きましたが、詳しいことは今後こちらの方でも書こうと思います。
② 無料版はデータ更新が遅い
これあんまり言われてるの見かけない気がしますが、環的にはこっちの方が大事なことだと思いますたぬ。

「1秒毎に更新で十分じゃね?」と思うかもですが、1秒も遅いと結構はっきりと感じるレベルのラグでイライラできるたぬ。めっちゃカクカクする。
特にスキャルピングといって高速売買を繰り返す手法を考えているなら、1秒反映が遅いとシャレにならんと思う。
③ 無課金だとインジゲーター数が5つ・レイアウト保存も1つ・画面分割不可能
・・・まあ平均線に関しては1つ分の枠で複数出せるようなものを探せばいいだけですが、それにしたって少ねえ。
レイアウト保存というのは、そういうインジの組み合わせや描画(ラインを書き込んだりすること)とかをセットで保存できるというものですが、無課金だと複数種類の保存ができないたぬ。
これはゲームでセーブデータが一個しかないみたいなもんです。
銘柄によって色々使い分けたりしたい人は課金するしかないっす。
課金すると保存できる数(=セーブのスロット数)が上がる。
それから、画面分割というのはこういう感じ。これはアメリカ関係のもの+ゴールドたぬ。

一番高い課金コース、Premiumだと最大8個まで同時に見れる。
無課金だと1個だけで、「上にドル、下にビットコイン」とかさえできないたぬ。
一番高いPremiumに課金しようや
課金コースは3つあるたぬ。
どれが一番コスパいいかと考えるのもよかろうが、現在の環的には一番高いPremium一択。
Premiumにはいろんなメリットがあるが、一個だけ言ってちょと言われたら、秒足が見れるということたぬ。
さっきローソク足の合成のとこで、「MT4は1分足未満がない」という話をしましたぬきね。
だがTrading ViewではPremiumに課金した人だけ秒足が見れる。

「秒足なんて使うのかよ」と思われでしょうが、人にもよろうよ。
環はスキャルピングだけでなくて、もう少し保有時間の長いデイトレードをするときとかも、基本的には30秒足をメインで見ています。
このブログの各種「記録」をご覧くださいまし。かなりの頻度で30秒足の画面が載っているはずです。
そんなわけで、少なくとも環は転生してもPremiumに課金する。
ただPremiumは高い。定価(?)で年間599ドル。
ブラックフライデーとかサイバーマンデーとかにセールやるときが狙い目です。
+次回までの予習として表入門をしといてもよかろうよ
まだほとんど何の話もできてないのに5000字くらいになっちまった!
次回からもう少し具体的な話をしていくたぬ。
それまでに予習として、表入門をしておいてもよかろうよ。
ただしこの裏入門シリーズは表入門にちょっと不満あるよという人のため向けではあるんで、「表入門やっとけばとりあえずよかろうよ」ということではないです。
何がどう表入門と違うかを理解すると、裏入門がより役立つかもよという感じの意味です。
表入門、つまり正統派としてはさしあたり以下がよかろうよ
① ベレス&カプラ『デイトレード』
トレード、考え方や精神論だけではどうしようもなし。
一方でそれなりに精神論も大切ではあるたぬ。
とりあえず精神論や考え方とかそれ系はこの本だけ読めばよろしと思われです。
旧ブログのレビューを貼っときます。
② マーフィー『マーケットのテクニカル分析』
テクニカル分析(要はチャート分析のこと)の基本はこの本が信頼できる良い本と思われです。ただ分厚いし値段が高い。環は図書館で読んだ。
旧ブログのレビューです。
③ 環のブログはタダだぜ?
環のブログならタダで読めるんだぜ?
旧ブログのこの辺が表入門です。
というわけで今回はこの辺にしておきましょう。
次回 相場の上下非対称性について
【トレード裏入門】第2回 相場は基本的に上下非対称