今回から、いわゆる「おじいちゃんチャート」というチャートパターンについて、環の考えを書いて参ります次第ですたぬ。シリーズです。
すぐに書くことですが、一連の記事はニュートラルな解説ではございません。
かなり濃厚に環の解釈が入っております。
このPART1でも結構すでにそうですが、特に次回以降はほぼ研究途上のことです。
あらかじめご承知ください。たぬ。
おじいちゃんチャートはどんな感じのやつか
おじいちゃんチャートはおおよそこんな感じの形のチャートでごぜえやす。
水色の書き込みは無視、ローソク足と黄色だけご覧ください。

このような感じのやつ、非常に頻繁に見かけますたぬ。
環は裏入門として、チャートパターンは2つだけ覚えりゃいいと書いておりますが、そのうちの1つがこのおじいちゃんチャート。
【トレード裏入門】第5回 チャートパターン、2つで充分ですよ!
・・・そんな重要なおじいちゃんチャートですが、あまり解説してるサイトや入門書など見かけませんでしたので、僭越ながらこの度書かせていただきますたぬ。
4649!
おじいちゃんについては、タイミングの良いロングをジジイ狩りと称して、これまでにもツイッターや各種記録で触れて参りましたが、このへんで詳しく考え直したいところでもございます。
なので、このシリーズでは需要をガン無視して、妙にマニアックな続編を書き続けることになると思われです。今回は基礎編なので今回だけ目を通したらよかろうよ。
備考: 「おじいちゃんって誰だよ」
「おじいちゃんって誰だよ」という問いの答えは、ダライ・ラマ氏です。
詳しい発祥は良くわかりませんが、「急落したビットコイン(?)のチャートをダライ・ラマ氏がじっと見て、しばらくすると価格が戻りニッコリするgif」が一部界隈で流行って定着したものと存じますたぬ。
なので、おじいちゃんというのは、三尊やトライアングルなどの由来と違って、チャートの形がおじいちゃんっぽいということではないと思います。
命名の由来、歴史家や社会学者には興味深いことでしょうが、トレードとは関係ないことなので以下では触れないと思いますたぬ。
注意!環式です。
以下、色々細かい話もして参りますが、これからするおじいちゃんチャートの説明はあくまでも環式の解釈ですたぬ。
一般的におじいちゃんチャートといったら、すでに上に見たような形、つまり「ガッと下げてバッと反発して横!そして上!」くらいのイメージかもですたぬ。
そもそもこのネーミング自体、ネットミーム的な発生ということもあって、定義のようなものも多分なかろうよ。
というわけでして、このブログでのおじいちゃんチャートは、必ずしも誰もがみんなそう考えているだろうことの紹介ではない、ということだけお断り申させていただく次第です。
ただ環はこれから書くような感じで理解して実際そのつもりでトレードしております。
環はおじいちゃんチャートが大好きでございます。たぬ。
実例としてはこの辺をご覧ください。
2021年1月5日 年末年始キンタ祭りワッショイwithおいじいちゃん
おじいちゃんチャートは一見単純に見えるパターンですが、結構奥が深いような気がしないこともなかろうよ。
そんなわけでして、一回ではとても書き終わらねえ。シリーズ化します。
今回は最低限の基礎的なことをまとめたつもりの次第ですたぬ。
おじいちゃんチャートの基本構造
銘柄は問わない(テクニカルの建前)
テクニカルの建前上、銘柄は問いません。
・・・が、以前書いたけども、実際テクニカルも全銘柄で本当に全く同じかは怪しいです。
参考: 裏入門第3回
【トレード裏入門】第3回 銘柄選びで既に勝負ははじまっている
とりあえず、以下で使うチャートの実例は、主に米株指数とゴールドとなりますたぬ。
環に馴染みがあるため。
時間足・実体かヒゲか等は問わない(と思う)
時間足は問いません、と思う。
30秒足でも15分足でも使ってますたぬ。
後述する「ポゴスティック」はもともと日足が念頭に置かれていたと思いますし、比較的長期でも使えると思いますたぬ。
見ようによっちゃこれも日足の超巨大おじいちゃんの仲間かもしれません(ダウミニ)

あとでもう一回書きますが、時間足に融通効くので、急落急反発部分のローソク足も、実体でもヒゲでもいいと思いますたぬ。
「時間足に融通効くので云々」というのは時間足の合成の仕方を思い出してくださいな。意味がわからなかったらを裏入門初回をご覧ください。
【トレード裏入門】第1回 まじなんもわからん入門者も読めます。
最低限満たすべき2つの要件
おじいちゃんチャートであるためには最低以下2つの要件を満たしている必要があると環は思っておりますたぬ。
要件① 急激な反発を伴う転換型パターン
急落してから急騰する(+その後さらに上がる)という、転換(リバーサル)型のパターンですたぬ。
したがって、実践的な言い方をすれば、このパターンは基本的に逆張り用です。
急落後、落ちきったと見なして買いを入れるという使い方になるわけですたぬ。
注意!上昇からの下落局面では全く使えない(と思ったほうがいい)
・・・ただし、おじいちゃんチャートは下落からの上昇の場合のみに当てはまるという点は注意されたいですたぬ。
上昇からの下落局面では全く使えない(と思ったほうがいい)。
たまたま使える可能性はありますが、出来高の付け方は逆にすると全然通用しないと思うので、基本下落からの上昇の場合のみ使えると思っておきましょうよ。
上下逆にしても考えられるとは(さしあたり)思うべきではない、ということです。
これについては裏入門第2回の上下非対称回もご覧ください。
【トレード裏入門】第2回 相場は基本的に上下非対称
要件② 出来高が突出する
要件①「転換型」に関しては、おじいちゃんチャートのことを知ってる人ならまあそうやなと思うんじゃないかなと思う。思う思う。
だが、環式としては、大事なことはむしろ出来高の方ですたぬ。

こういう感じで、急落して反発する(or下げ止まる)ところで出来高をガッツリ叩き出していることがミソでございますたぬ。
後述する、おじいちゃんチャート構成の最初のステップ「ポゴスティック」は、この要件②「出来高急増」を必ず満たす必要がありますたぬ。
したがって、急落急反発で出来高が増えてなければそれはおじいちゃんチャートとはみなせまいて。環式ではな。
「ミニマルなおじいちゃん」をイラストで確認
以上の二要件を絵にするとこうよ。
最悪この絵だけ覚えようそうしよう。

最低限、この二要件を満たすものを環は広義のおじいちゃんチャートと呼んで参りたい次第ですたぬ。
今後様々な派生系が登場すると思いますが、この二要件しか満たさないようなものは「ミニマルなおじいちゃん」とでも呼ぶことに致しましょう。
ミニマルというのはこの場合、必要最低限とかそういった意味ですたぬ。
おじいちゃんチャート完成までの3ステップ
おじいちゃんチャートは下落から上昇への転換を基本とします(要件①)たぬ。
じゃ〜どこまで「転換」するのか。
概ね、3つのステップを経ておじいちゃんチャートが完成すると考えてよかろうよ。
順番にステップをクリアしていくが、途中で挫折することもしばしばございましょうよ。
ですので、ステップが先になるほど精度は落ちていくつもりでおりますたぬ。
ステップ① 反発: ポゴスティック(杖)形成 (or at least 下げ止まる)
急落してから急反発するところですたぬ。いわゆる、(下に)「走る」というやつ。
あまりにも急激な値動きのため、時間足によっては長い下ヒゲとなることもよくあるですたぬ。
実体だろうがヒゲだろうがどっちでも良い。
大陰線からの大陽線、もしくは大陰線をめっちゃヒゲつけて戻るといったような、そういう急落と反発があれば良いです。
環的なポイントは、すでに要件②で書いたように、このとき出来高が急増するという点ですたぬ。
出来高ないと、落ちるナイフキャッチで血まみれになるベーよ。
急落急反発+出来高急増
・・・このパターンを伝統的には(?)「ポゴスティック」と申します。
このステップが非常に特徴的ですのでしっかり覚えましょう。
おじいちゃんチャートのアイデンティティです。
具体例としてはこのような感じ。薄くてみにくいかもですが、黄色い線に沿って長い下ヒゲございます。

なお、ポゴスティックというのはアメリカ版竹馬のことです。
聞き馴染みがないパターン名かもしれませんが、これは「おじいちゃんチャート」が話題になるよりもずっと前からテクニカル分析で用いられておりましたものですたぬ。
というより、「環式のおじいちゃんチャート」とは、ネットミームとしての「おじいちゃんチャート」を、よりクラシックなパターンであるポゴスティックとして解釈する(その上で環なりの見識を取り入れて発展させたつもりでいる)ものだといってよかろうよ。
まあ名前なんてどうでもいいたぬ。
ポゴスティックというのが覚えにくいなら、「おじいちゃんの杖」として覚えましょう。
ほーら覚えた!簡単な話だ。杖も要するにスティックだからな。
応用編: 急反発がない場合もある
これは応用編なので、とりあえず初見の方は読み飛ばしてくれたぬ。いずれまた話しますので大丈夫です。
このポゴスティック形成段階で、急反発がないという場合がございます。
つまり、「短期足の大陽線で反発してポゴスティック形成」・・・にならなかった、ということです。
でも結果的に見ればそこで下げ止まりだったよというケース。これが厄介な野郎だ。
これへの対処は色々ございますが、場合によりけりですが、環はこれもおじいちゃんチャートの派生系として解釈することがありますたぬ。
次回以降で触れる、「ミジンコ型」などがそういう応用ケースです。
結果を待たずに、相場中にそう判断できるかどうかのポイントはやはり出来高です。
短期足の大陽線で反発してポゴスティックにならなくとも、出来高が急増して下げ止まれば、派生的なおじいちゃんチャートとなる可能性を考えますたぬ。
入門編: ポゴスティックを見つけるコツ
たまに、「チャート見返していてもおじいちゃんチャートが見つからん!」という方がいらっしゃるようですたぬ。
正直に申すと環にはその感覚よくわかりませんが、出来高を意識しながらポゴスティック(杖)を探してみると見つかりやすいかもと存じ候。
環式ではとにかく出来高がポイントです。チャートに出来高が出てないなら今すぐ出そうホトトギス。

ステップ② 離脱: 底固めから上昇へと向かう=胴体形成
底固めをして、その底値圏を離脱して、上昇しはじめる段階たぬ。
大体の場合、下向きだった移動平均線をいくつかうわぬいて行きますたぬ。
このステップも細かく分ければ、どこまで帰っていくかで区別できるでしょう。
なんで、これは絶対ではないですが、環はこのステップでは25EMAに注目してることが多いですたぬ。
実践的にはとりあえず25EMAを大きく上抜くあたりで最低限の離脱ムーブはしたと見なして良いと考えている次第ですたぬ。環はね。
環にとっては「大きく上抜く」というのも大事なところでございまして、チンタラゆっくりうわぬくケースはダマシの懸念で手が出しにくいです。
具体例ではこのような感じ。グリーンで丸つけた大陽線が25EMA(黄色)をうわぬいております。

「この画像ばっかりやんけ!」と思われるかもですが、これはかなり典型的なおじいちゃんの一つだと思すので今後も頻繁に登場すると思いますたぬ。
・・・というわけで、ステップ①ポゴスティックをちゃんと作れたら、このステップ②の離脱ムーブまではとりあえず期待しております。環はね。
そしてそのあとは・・・
ステップ③ 完成: 急落水準まで復帰、さらに上昇へ
おじいちゃんチャートが完成するステップですたぬ。
完成の仕方も大きく分けて3パターンくらいあると思っておりますたぬ。
ただし、以下の「何倍」というやつは当然どこからどこまでを単位とするかによって変わるでしょうよ。
ヒゲ先から数えるのか、それとも底固めから数えるのか。急落のし始めとはそもそもどこだと考えるべきか・・・。
というわけで、このステップに関してはあくまで考えないよりはマシかもしれない程度の目安としてくださいたぬ。
このステップの研究は今後の課題としたい(学者答弁)
(i) 急落水準までの回復(全戻し)
急落を全戻しで回復するというものですたぬ。
ちゃんとステップ②底離脱が出来ていればこのへんまでは見ていいかな、と思いながらやっております。
例はこの辺でしょうか。日付の丸は無視してください(記録記事から再利用してるだけです)
(ii) 胴体の2倍 (完全体おじいちゃん)
大体ここまで取れれば短期トレードとしては相当に美味しい美味しいということでよかろうよ。
それ以上は欲張りすぎかもしれませんが、相場次第ですのでなんともいえません。
この何倍以上となる場合、そのまま上昇トレンドに行くこともあれば、変な急騰なだけで結局下落するという場合もございまして、短期のボラが激しい状態になりがちたぬ。
よって、初心者は全部取ることを考えない方が良いと思いますたぬ。
(iii) 胴体の3倍以上 (究極完全体おじいちゃん)
欲張りが正解だった場合ですたぬ。
この例のこの数え方だと4倍になってるやつです。(青の1とか2とかは無視して)
しかしおじいちゃんチャートにならず失敗する場合もある
当然ながら以上のどれにも当てはまらないような、完全な失敗という可能性もありますたぬ。
ろくな反発なしで下落続行とか、めっちゃレンジでぶん殴りあい続けるとか・・・という可能性はある。
そんな感じの失敗例の存在を考えると、やはりステップ①のヒゲでロングするのが一番損切りしやすいので環はそう心がけておりますが、慣れが必要と思いますたぬ。初心者には難しいかも。
では初心者はおじいちゃんを見送るしかないのか!?
・・・そんなこともなかろうよ。
初心者でも狙えるエントリー
初心者でも取りやすそうなのはステップ②「離脱」の局面ではないかと思われですたぬ。
他のエントリー候補との比較をしましょう。
まず、ステップ①、ポゴスティック形成をダイレクトに掴むのはタイミングがかなりシビアで、慣れないと落ちるナイフを掴むだけになるかもしれません。
逆に、ステップ③から入ろうとしても、そこまでおじいちゃんチャートが完成しきらないこともよくあることですので、高値掴みになるかもしれませんたぬ。
というわけでして、「頭と尻尾はくれてやれ」でステップ②狙いで考えるとやりやすいかもですたぬ。
とりあえず、まずはおじいちゃんチャートを自力で発見できるようになって、そしてトレード実践としてはステップ②の離脱ロングができるようになってからもう少し色々考えればよかろうよ。
・・・というわけで、今回はこの辺まで。
おじいちゃんチャートに出来高を必須要件で要求する等は環独自かもしれませんが、まだまだ基礎的なことだと思いますたぬ。
次回以降、いろいろと応用的な考察をする研究としての側面が強まって参りますと思います次第です。
環雑魚トレですが、おじいちゃんに関してはそこそこイケてるとは思うんですが、どうだったでしょうか。
さらっと一撃3億円(200万ドル)利確するダウの神、はちさん(@D7XVkMxOgsm68ms)にもお褒めいただきましたので自慢を貼っておきますたぬ。ありがたや!
環さんは
— はち🚀(やけクソ8) (@D7XVkMxOgsm68ms) December 30, 2020
ジジイの第一人者😎
ジジイ鑑定のプロです❗️
環さんが
ジジイと言ったら
ロングするだけの
簡単なお仕事❗️
有難う御座います("`д´)ゞ✨
いつになるかわからんが、おじいちゃんに俄然興味あるぜという方は、次回もよろしく!