[2022年10月14日 更新 ←2021年3月12日執筆]
NFTとは
NFTなるもの、ちょっと前から話題になってると思われますたぬ。
オークションで75億円でNFTアート作品が落札されたことなど、ニュースで見た方もいらっしゃるでしょう。
老舗Christie’s初のNFTオークション、デジタルアートが約75億円で落札 – ITmedia NEWS
また、SBINFT(旧nanakusa)やCOSMA、LINE NFTなど日本企業関連のプラットフォームも登場してきて、これまで仮想通貨をかじってこなかった人も気になりはじめたかもしれません。
しかし・・・
- 「暗号通貨関係のなんからしい」と聞いて、ググってもなんだかよくわからねえ。
- 買い方もよくわからん
- 技術的な話で単なるトレーダーには敷居が高そう
- 知らねえ。ビットコインしか勝たん
- 胡散臭いことこの上なし
そんな感じの印象のたぬきいらっしゃるのではないでしょうか。
環もはじめはそうでしたが、いろいろな考えがあってNFTはじめましたぬきです。
やっぱ敷居の高さを感じて素通りするのはもったいねえと思いましたぬき。
そんなわけで、この記事は実用的な売買のためのごく簡単な紹介となりますたぬ。
NFTがどんな感じのものか、どうやって売買するか、どの辺チェックしたらいいか。
そんくらいの内容です。超入門ゆえ。
というかそれ以上のこと、技術的なことや最新の事情などは環もよくわかってないこと多々ございます。ご容赦くださいまし。
発展的なことについては環も良くわかりませんが、とりあえず売買くらいならそんなに難しくないですたぬ。やってみるベーよ。
入門しようと思ってググってもよくわからん!
発展的な話はともかく、とりあえずどんなものかな〜と思ってNFTでググるとこんな感じの紹介を見ると思われです。以下強調は環。
ノン・ファンジブル・トークン(NFT)は、プロスポーツ選手のカードから、仮想空間の土地、デジタル・スニーカーまで、コレクターが欲しがる多種多様でユニークな有形・無形のアイテムを表すデジタル資産を言う。
デジタル資産のノンファンジブル・トークン(NFT)が注目されている。アートや映像、音楽などのデジタルデータと所有者をブロックチェーン技術で結びつけ、その“所有権”を購入できる仕組みだ。
・・・わかるような、わからんような。
環自身、こういう話は去年末くらいから聞いていたんですが、とにかくなんだかすごそうな技術っぽくて敷居が高そうに感じましたぬき。
結局なんだかよくわからん!
そんな中で、一番わかりやすいと思ったのはこちらの紹介でしたぬき。
NFTとはNonFungibleTokenの略称です。日本語で言うと、代替不可能なトークン。
代替可能なトークン=FTがいわゆる仮想通貨であるのに対して、代替不可能なトークン=NFTは「唯一無二のデジタルなモノ」というイメージを持って活用事例を読んでいただけるとわかりやすいと思います。
この説明だとイメージはつきやすいと思いますたぬ。
要するにNFTとは・・・
- ブロックチェーン技術を利用している
(→普通の暗号通貨と共通) - しかし「1個ずつ」が区別される=個体であるところの何か
(→普通の暗号通貨と違う=NFTのNonの部分)
「1個ずつ区別される」ってのは、こういうことたぬ。
例えば普通お金って、シリアルナンバーによらず1万円札ならどれでも1万円の価値で使えますよね(コレクション視点を度外視して、普通の経済活動としては)。
これは暗号通貨でも同じ。アーサーが持ってる1BTCはアフロが持ってる1BTCと同じ価値でしょうよ。
そういう意味で、これらは代替可能(fungible)なわけです。あの1個もこの1個もどっちでもいいわけです。
これに対して、アーサー自身とアフロ自身は、同じ人間でもどっちでも同じだというわけではないですよね。アーサーの人生をアフロが代わりには生きられまいて。
現実世界にある、多くの個体は、人間に限らず、こういう意味で、代替不可能(non fungible)と言えるでしょうよ。
そんで、NFTは後者の仲間だということです。
だから、著作物や特定のデータなど、個体を区別する必要のあるものに応用されるということで、現在はデジタルアートやゲームのアイテムデータの取引などでこの仕組みが使われ出して話題になっているといった感じです。
以上の例えは環が考えたものですが、たまたまこちらのまとめと被ってしまいましたぬきです。環より日本語がしっかりしていてわかりやすいと思うので、リンク貼っておきますたぬ。
https://hashhub.tokyo/wp-content/uploads/2020/04/NFTin10min.pdf
備考: NFTという言葉の多義性がわかりにくいか?
なお、これは環の印象ですが、NFTがわかりにくい事情の一つに、このNFTという言葉が多義的に使われていることがある気がしますたぬ。
つまり、上記のような仕組みそのものを指しているのか、それともそういう仕組みのもとで公開・取引されている個別の作品やデータのことを指しているのか。
どっちについても「NFT」と呼ばれることがあるので、何のこっちゃとなるのかもしれません。
でもこのような多義性はよくあって、例えばファンジブルトークンな「貨幣」だってそうでしょうよ。
貨幣って言葉も、目の前の100円玉のことをそういうこともあれば、貨幣による交換システム全体のことも指したりしますよね。
「貨幣の発明はナントカ時代に行われた」という歴史記述が重要なのは、物体としての貨幣の存在というよりも、物々交換ではないある種の仕組みが誕生したことの方にあるでしょうよ。
まあそんなわけで、多義的に使われていても慣れればそう問題なかろうよ。
NFT取引に必要な準備
NFT取引をやるには、
①取引用の仮想通貨(以下ではイーサリアム)
②仮想通貨を入れるウォレット(以下ではMetaMask)
③プラットフォーム(以下ではOpensea)
この3点を準備しておく必要がありますたぬ。
「②から先は何だかよくわからねえよ!」と思われの方もいらっしゃいますと思われですが、順番に話すので大丈夫です。
面倒くさいかも知れませんが、このやり方すらわからないままでは、metamaskを知らなくても簡単に出来るやり方があるなどと言われて変な詐欺みたいな嵌め込みにあってしまうかも知れません。
それくらい基本的なことですので、ぜひ抑えておきましょう。
① NFT取引用の仮想通貨(ETH)
・・・NFTを適切に理解するためには、本当はブロックチェーン自体の話をすべきですが、あくまで実用的な知識を知ろうというこのページの趣旨を超えて話がややこしくなりすぎてしまうので、割愛します。
とりあえず、ここでは「ブロックチェーンとかいうやつがNFTの母体らしい」、くらいに思っておいてください。
そんなわけで、母体であるブロックチェーンの種類によってNFT取引をする場所が違ったりします。
しかし、入門者がいきなりそんなことを言われても困ると思う。
なので、以下では最もクラシックなEthereumチェーンでの話のみします。
基本的なものではあるので、入門者が最初に知っておくのにはいいんじゃないかと思います。
ただし、現在ではSolanaなど、EthereumではないチェーンのNFTも存在感をましてきました。
例えば戦艦という通称でおなじみの「Star Atlas」が一時期すごく話題になってましたし、最近では歩くと仮想通貨がもらえる「Stepn」などが流行ってます。
これらはEthereumチェーンではないので、以下のやり方では買えません。それらはまた別の機会にお話いたしましょう。
さて、EthereumチェーンのNFT取引に使う手数料はETHで支払うことになろうよ。
この手数料をガス代(Gas Fee)と申します。
NFTをやるには基本的に、ガス代を払うためにEthereum(ETH)を買っておく必要があります。
また、NFTそのものの代金もETHで払うことが基本(そうでないこともある)になるので、とりあえずNFTをやるにはETHを持ってる必要がある(ことが多い)という感じです。
ETHはどこでも好きな取引所で買えばよろしいと思う。
ただし「販売所」はべらぼうに高いので、板注文できる「取引所」を使おうな。
② ウォレット(ここではMetamask)
MetaMaskはブラウザの拡張機能として使えるウォレットです。
ここにさっき買ったETHをぶち込んでおいて使うわけです。
また、各プラットフォームへのログインにも使うので、必携アイテムといってよかろうよ。
Chrome版のセットアップ手順
Chrome版の手順はピクリプトさんのとこに大変わかりやすのがございます。
そちらご覧ください。割愛!
[メタマスク(Metamask)の使い方・基本編] 入手、ウォレット作成、送金、入金方法を説明|ピプリクト(piprycto)-ブロックチェーンゲームの最新情報&攻略サイト
Firefox版のセットアップ手順
・・・といって何にも書いてないと寂しいので、Firefox版の手順を書いておきますたぬ。
まず公式サイトに行く。https://metamask.io/
そして「Download」→「FireFox」
するとこうなるので、「+ Add to Firefox」してポップアップを許可しよう・
するとブラウザの右上にきつねちゃんアイコンが追加される。これがメタマスク。
きつねちゃんクリックしてセットアップしましょう。
初めてメタマスクやる方は右側「ウォレットの作成」をクリック。
品質向上のためのなんたらみたいなのが出るので、許可するかしないか(どっちでもいい)選んだら、パスワード設定をしますたぬ。
パスワード設定したら、シードフレーズのバックアップというのが出てきます。
超重要!
アカウントのバックアップに使う12個の単語の並びが表示されますたぬ。
単語の順番が大事です。
パスワード無くしたとして、さらにこのシードフレーズをなくすと、ウォレットに2度とアクセスできなくなる。資産は事実上永久凍結になっちまいます。
あるいはこのシードフレーズを誰かに知られてしまえば、ウォレットごと奪われちまう。
なので、このフレーズは超重要です。
紙に書いてしっかり保存しておきましょう。
シードフレーズをたやすく他人に教えてはいけません。
これを聞き出そうとする詐欺みたいなやつが横行しているので気をつけてください。
さて、この確認が終われば、セットアップはおしまいですたぬ。
あとはETHを入金するだけです。
出来立てホヤホヤなので残高0。
③ プラットフォーム
NFTを取引するところをマーケットプレイスとかプラットフォームとか呼びますたぬ。
聞きなれない言葉でなんか敷居を感じるかもですが、まあ要するに取引所のことです。
メルカリとかヤフオクとか、そういうフリマ・オークションサイトのNFT版だと思ってよかろうよ。
NFTを買ったり売ったり、あるいは自分の作品を出品したりも基本はこうした取引所で行いますたぬ。
代表的なプラットフォーム
NFTプラットフォームはいくつもございますが、今回は初心者でもとっつきやすいところ2つ紹介いたします。次第だな。
特徴などについても説明はだいぶ簡単にしておきます。
アーティスト側としては、オフチェーンがナントカとか結構大事な話題がいくつかあるのですが、この記事はとりあえずログインして検索したり売買したりできるようになることを目指しているので、最低限だけです。
なおフィッシングサイトいっぱいあるので気をつけよう!!
対策として、ピクリプトさんが紹介しているやり方を引用させていただきますたぬ。
フィッシングサイトが紛れ込んでいるからだよ。特に広告欄は高確率でフィッシングサイトだ。
初めてサービスにアクセスするときは、Twitterで公式アカウントをまず探し、そこのリンクからアクセス。
そのサイトをブックマークして、その後は必ずブックマークからサイトにアクセするようにしよう。
クリエイターのためのNFT講座② – NFTを作って売ってみよう!|ピプリクト(piprycto)-ブロックチェーンゲームの最新情報&攻略サイト
Open Sea (@opensea)
OpenSeaは、2017年末からサービス開始された、最大級のNFTプラットフォーム。
基本のキです。
かなり色んなジャンルの取り扱いがあるのが特徴的ですたぬ。
ゲームのアイテム、アート、トレカの他にも、ドメイン名なども。
出品ファイルの容量が上限100Mと他のプラットフォームより大きいので、動画などの容量くう系のものも相性がよかろうよ。
ログインの仕方
ログインにはさっきセットアップしたMetaMaskを使いますたぬ。
サイト右上の丸いアイコン(デフォルトだと人型)にカーソル合わせるとにゅっとウィジェット出るんで、Account Settingsクリックする。
そうするときつねちゃんが出てきてサインインを求められるのでクリックすると、こんな感じのミニウィンドウが出てくる。
署名しましょう。
署名って言葉にビビるかもしれませんが、なんのことはない、本人確認です。
プロフィール設定を変更するときなども逐一署名が求められますたぬ。
これでおーけーです。
あとは売買するだけです。
買い方・価格交渉のやり方
まず適当に欲しいものを検索しましょう。
色々出てくるんで、気になるやつをクリック。
商品画面に行きます。
設定されている価格で即購入する場合は、「Buy now」または「今すぐ購入」
価格交渉もできます。ただしwETHへの変換が必要
その場合は、もうちょいページをスクロールして「offer」(または「申し出をする」)で好きな価格で打診します。
offerなどのやや特殊な機能を使うためには、ETHをwETHに変換する必要があります
手順はこのような感じで。
。
そしたらETHをwETHに変換する量を決め、メタマスクで署名します。ガス代がかかります。
せっかくなので実際にofferを出してみよう。
欲しいアイテムのページにいきます。
そしてmake offer のボタンを押します。
offerの価格と期限を決めてmake offer
そしたらメタマスクの署名が出るので、それを押せば問題なければ成功したよという表示が出ます。
売り方
買い方に比べてちょっとわかりにくいカモですが、画像付きでやるのでゆっくり読んでくださいな。
まずアイコン→「profile」のページを開きます。
すると、MetaMaskのETHアドレスに紐づけられてる=自分の持ってるNFTが色々と表示されます。環の場合はこんな感じ。
売りたいアイテムをクリックします。
「Sell」「売る」ボタンをクリックして、販売方法などを設定します。
多分ここでパニクりかねん!
が、ゆっくりやりましょう。
ここでは普通のフリマアプリと同じように、「時間無制限で決まった値段で出品する」やり方を書いておきます。
まず設定を「Set Price」にします。
そして「Price」に売りたい価格を入力します。
通貨はデフォルトだとETHですが、USDCなどもある。
フリマアプリ的な使い方をするなら、他の項目はいじらずに、右上の「Post your listing」を押して出品確認をします。
押すとメタマスクが立ち上がる。
あとは「署名」して出品となりますたぬ。
Ralible@ (@rarible) (旧@rariblecom)
ここは比較的新しいんですが、ここも結構大規模です。
特徴の一つとして、売買するとRARI独自トークンが手に入り、これが運営方針等への投票権みたいな機能を持つ(ガバナンストークン)。
運営方針なんて知らねえと思ったたぬきはRARIを売ることもできる。
ログインの仕方
右上の「Connecct wallet」をクリックして・・・
ウォレットを選ぶ。
色々選べますが、ここではこの記事で作ったMetaMaskにしてみよう。
するとミニウィンドウが開くんで、接続するアカウントを選んでやる。
これでおけーです。
利用規約に同意したらひとまず完了です
日本語設定の仕方
日本語の設定はちょっとわかりにくいんですが、サイト上部のexplore以外のテキトーなタブを開いて、ページをスクロールして右下に言語設定の場所があります。
・・・しかし現在日本語は結構アレなので、改善されるまでは英語の方がわかりやすい気がしますたぬ。
こんな感じになる。仕方あるまいよ。
たぬきのNFTあります
ここからたぬきのNFTを眺めることができます。眺めるだけでなく、よろしければお買い求めください。
例えば、この記事中にも貼ってあるブロックチェーンたぬきもNFTになってます。
これや。
ただし、これは1枚しかなくて、すでに売れてしまったので、欲しい方はこの記事で学んだ「offer」を出して購入交渉することになります。(現所有者が売ってくれなければ買えません)