「Trading View、とりあえず使いはじめたがいまいち使いこなせね〜」という方、案外いらっしゃるみたいですたぬ。
この記事はTrading Viewの基本的な使い方を説明する記事・・・ではないです。まじかよ!
トレード裏入門シリーズの番外編ということで!
この記事はタイトル通り、Trading Viewの環的な使い方についての記事でござんすね。
環的なってなんやねんという話ですが、このブログでやってることが環的だということで!
まずは課金、話はそれからだ
裏入門初回にもお話しましたが、環的に使うにはまず課金しましょう。
【トレード裏入門】第1回 まじなんもわからん入門者も読めます。
すでにそちらで書いておりますが、課金すべき理由を一言でいうと、無課金版は制約が大きいからですたぬ。
よく話題になるのは無課金版で出せるインジゲーターの数が極めて少ないということですが、実はこの点、そこまで環的な影響はないです。理由は後述致します。
むしろキツイのは以下の点ですたぬ。

無課金版の環的なデメリット
(1) データ更新が遅くスキャルピングには致命的かも
現在、データ更新の仕様についてはこのようになっておりますたぬ。

・・・つまり無課金版(Basic)だけデータ反映が遅いということですたぬ。
これはスキャルピングをやろうとするたぬきには致命傷となりかねんと思いますたぬ。
環自身はそんなにゴリゴリのスキャルパーというわけではないですが、シビアなエントリータイミングをはかっているので、データ更新が遅いのは全然使いものになりませぬ。

(2) レイアウト複数保存不可能で複数銘柄取引に不向き
レイアウトというのはチャートに出ているインジゲーターや描画等のセット、いわばセーブデータみたいなもんだと思ってよかろうよ。
そして環は銘柄によってレイアウトを使い分けますたぬ。
あるいは同じ銘柄でもスキャルピングするとき専用のレイアウトなどを用意したりしております。
例えば株価指数をやるときはこのようなレイアウトですが・・・

ビットコインではこんな感じ。

パッと見ただけでも、全然違うレイアウトになってることがわかると思いますたぬ。
課金するとこういうセーブデータが複数作れるようになるというわけですたぬ。
絶対に一種類しか銘柄トレードしないたぬきはそれでもいいと思いますが、環は複数銘柄やるのでレイアウト複数保存できないのはなかなかしんどい次第です。
(3) 無課金だとVPVR使えない
価格帯別に出来高を表示する便利なインジゲーターVPVRはTrading Viewの目玉でもあるわけですけども、無課金だと使えませんたぬ。
率直にいってVPVRは癖のあるインジゲーターで、必ずしも誰にとっても必要なものでもないと思いますけども、環は出来高を重視するのでやっぱりある方が嬉しいたぬ。
環的にはPremium一択
課金版にはいくつかのグレードが用意されておりますが、環的には最上位のPremium一択ですたぬ。
プレイミアムが他とどう違うかということで、レイアウト保存数やインジゲーター表示数が多いとか、そういうことに目がいくかもですが、環にとっては何と言っても秒足が見れるというのがデカイですたぬ。
たぬきそれぞれで、むしろ環がイレギュラーだと思いますが、環は秒足がデフォですたぬ。実際このブログの記録もかなり秒足でスクショ貼ってると思われです。
超短期トレードで使うのいうのももちろんなんですが、環はデイやスイングでも基本的には秒足レベルで調整して入るのを好みますたぬ。

というわけでして、以下の「Trading Viewの環的な使い方」は課金を大前提としておりますたぬ。
そして、こちらは必ずしも必須ではありますが、Premiumだとなお良いと思いますたぬ。
環的な色を設定しよう
環のチャート分析の特徴はなんといっても色が美しいということでしょうよ。いやもちろん環自身は内容の方が大事だと思っておりますが
背景などのカラー変更
チャートのテキトーなところで右クリックすると何やら画面が開く。
そしたらまず、「カラーテーマ」から「ダーク」にしましょう。目に優しいゆえ。

そしたら次は最下段の「設定」をクリックしましょう。

するとローソク足の色や濃さ、背景色など基本的な設定が行えますたぬ。
環の設定はこんな感じです。


描画(ラインやチャネル)の色変更
その前にラインを出せ!
まずラインの出し方はよかろうか?
画面の左側にあるボタンから行えますたぬ。

それで選択すると指定した描画(ここではトレンドライン)が表示されます。
ラインの色を変える
その時何やらポップバーが出て、そこで色を変えられるたぬ。
バーが見当たらねえ!ということきはチャートのすみっこに出ているかもしれないので探してみましょう。

ここで環的な使い方!

環は長期的に重要そうなラインを引くとき、ドギツイ水色やピンクを好みますたぬ。
理由は簡単で、目立つから。

また、色に意味付けしながら行うとパッと見て考えなきゃいけないことを考えやすくて便利ですたぬ。
例えば環は短期は赤、とか。それで水色とピンクは重要なやつ。
すると赤い線がブレイクされてもダマシを警戒しやすいし、逆にピンクに来たら局面だから気合いを入れようとなるわけよ。
インジゲーターの色を変更しよう
インジゲーターも同様に色を変えましょう。
まずはインジゲーターを出せ!
画面上の、たぬきのヘソみたいなマークの隣にある「インジゲーター&ストラテジー」をクリックしましょう。
そうすると色々出せますたぬ。
「内蔵」タブを選べば、標準的な諸々のインジゲーター出せますたぬ。

トレーディングビューの楽しいところの一つは、色んな方が自作のインジゲーターをアップしていて、かなりのものが無料で利用できることですたぬ。
それを使うには、ちょうど上の画像の「2」と書いたとこにある検索窓に任意の言葉を入力するとよかろうよ。
例えば「volume」と打つとこうやって出来高関係のいろんなもんが出て来ますたぬ。

星マークをつけておけば、左タブの「お気に入り」に登録されるので、色々試したいときにやるとよかろうよ。
インジの色を変えよう
「今なんのインジゲーターが入ってるか表示されねえ」というときは下の画像のプルタブを押しましょう。

するとインジゲーターのリストが現れるんで、設定したいインジゲーターの名前にカーソルを合わせれば歯車マークが出てくる。そこから設定できる次第です。
せっかく課金したので、ここではVPVRの例で行きましょう。

すると設定画面が出ますたぬ。
「スタイル」タブで色を変えましょう。環はこのような感じです。

ここでもやっぱり色分けで、downは赤系、upは青系にしている次第です。
環が現在使ってるインジゲーター
この記事を読んできたみなさまの現在の感想はおそらく、
「色なんてどうでもいい、何のインジを出してるのか教えれ!」
ということだと思うんで、普段使いのやつ、全部出しておきますたぬ。
さっきいった方法で、今から言うインジゲーターを検索したら出てくるはずです。
2021年の株価指数用レイアウト

「何が何だかわからん!」と思うなんで、簡単にどんなものか記しておきますたぬ。
詳しい使い方などは、需要ございましたらそのうち別個に記事にしようと思いますたぬ。
上から順番に・・・
MTF 5 SMA/EMA
これはマルチタイムフレームというものですたぬ。
同じ画面で上位足の情報を得るために使用しておりますたぬ。
特に前述の通り、環は30秒足を基本にしておりますんでして、MTF出しておくと今どんなところにいるのか見通しがつきやすく、重宝いたしますたぬ。
実はこれを2つ出していて、1つは常時出ている15分足、もう1つは時折表示する日足・週足でございます。
後者を常に出しておくと、往往にして画面がぐっちゃっと歪むんで、普段は非表示にしておりますたぬ。
Time Ranges
これは背景にアメリカ時間やアジア時間など、タイムゾーンごとに色を入れられるというものです。
さらに曜日も表示できるので、かなり便利ですたぬ。

もう少し詳しい設定方法などは裏入門第6回で取り上げておりますたぬ。
【トレード裏入門】第6回 立会時間: FXや先物で「NY時間は怖い」「初心者へのオススメは東京時間」は本当か
VPVR
VPVRは先ほど申しましたように、価格帯ごとの出来高を表示できるものですたぬ。
右側のコブがそれです。

5lines EMA/SMA
これは1つのインジゲーターで5つまで移動平均線を出せるものですたぬ。
Trading Viewデフォルトの移動平均線は1つにつき1個しか出せない。
日本語がうまくないですが、例えば25EMA 100EMA 500EMAを出したければ、3つ移動平均線をバラバラに設定して出す必要があるということです。
そんなわけで、無料版ユーザーが一番最初に困ることって、多分3つまでしかインジ出せないことだと思いますたぬ。
つまり、移動平均線3つも出した日にはもう出来高も出せねえ。
この点は課金すると解決するなんですが、それでも出せるインジは有限(グレードが高いほうがより多く出せる)だし、なるべく移動平均線に何個も枠を取られたくないすよね。
でもこの5lines EMA/SMAや類似するインジを使えば、1個の枠で5本出せるんで便利なわけよ。
余談ですが、最初に「課金して出せるインジを増やすことはそんな問題ではない」といったのは、このように枠1個で複数出せるからです。
でも、すでに述べたように他の理由で課金したほうがいいと思う次第たぬ。
出来高
デフォルトで入ってるただの出来高です。
でも以上の中で一番大事にしてるかもしれんまである。
Sentiment Histogram
ブル(強気)・ベア(弱気)を表示するものですたぬ。
この手のものは期間設定がシビアで扱いが難しいと思いますたぬ。
環はセンチメント重宝しておりますが、人それぞれだと思う次第。
COT
これは雑にいえば先物のOIのことですたぬ。基本的には火曜終了時点のものです。
COTを表示するインジゲーターはたくさんあって、もっと細かく出せるものもあるんですが、毎秒更新されるもんでもないんで環はメインチャートの最下段に一番簡易的なこれを載せております。
「CoT Data」で検索するともっと詳しく見れるインジが出てきますたぬ。お好みでお使いくださいまし。
2020年のビットコイン用レイアウト
これは春頃に設定更新したきりで、結構古いので参考までしてくださいな。

こちらも各インジ等簡単にコメントつけておきます次第。
画面一番上のところは株価指数用のレイアウトと同様なんで、上述したそちらごらんくださいませ。
PUMP
こちらは東京大学暗号資産サークル(仮称?)の「ねこのぶんに」パイセン(Twitter: @dorachinyaii)に頂いたものですたぬ。経済が専門でプログラムも組める。すげえ!
仕組みを勝手に話すわけにはいかなんかもなんで詳しいことは割愛しますが、名前の通り仕込みの可能性を探るものです。
OIとUSDT時価総額
3段目にいろんなカラフルな線がありますが、これはBitfinexのOI(ポジション量)とテザーの時価総額ですたぬ。
これらはインジゲーターではなく、画面上にあるたぬきのヘソ的な「比較」から追加しているラインチャートでござんす。

ビットコインのOI分析は旧ブログに載ってるので、よろしければ。ググると最初の方に出てくると思いますたぬ。
悪い人監視用
こちらは壇上さん(Twitter: @lasthopelonger)が公開してくださってるものです。
フィネンゴのロングとショートの積んでる枚数と出来高見てます
— ₍₍⁽⁽壇上₎₎⁾⁾ (@lasthopelonger) August 6, 2019
・・・という感じでして、ビットコインの方は仕掛けを意識したレイアウトになっている次第ですたぬ。
さいごに: 自分にとって意味があるインジ選ぼうそうしよう
入門段階だと、「よくわからんがみんな出してるし有名なやつだからあんなインジいいなこんなインジいいな」でどんどこ出しがちかもしれません。
でも未来のひみつ道具と違って、インジはなんでもかんでも出てくりゃハッピーってわけじゃないですたぬ。
そもそもそのインジ、何を表してる?
いっぱいありすぎると単純に見にくくなって必要な情報がかえって埋もれるかもしれませんし、そもそも何を表しているのかよくわからないインジなんて見てどうやって使うつもりなのかって話ですよ!
例えば先ほどご紹介させて頂いた、「悪い人監視用」インジ開発者の壇上さんは計算式レベルで理解することが大事ということを度々おっしゃっておりますたぬ。
テクニカル指標の計算式調べておくのはとても大事
— ₍₍⁽⁽壇上₎₎⁾⁾ (@lasthopelonger) December 6, 2019
計算式わかれば何を意味してるかも自ずと理解できる https://t.co/hv1Z6EcM7E
理解したうえで、そのインジ本当に必要か?
あるインジがなにを表現してるのかがわかったとして、それが自分の分析、自分のトレードに必要なのかはまた別の話かもしれません。
同様の趣旨のこと、かびすけさん(Twitter: @Kavisuke50)がブログに書いていらっしゃいました。
(アイコンは環が描いたので見覚えのあるタッチ!たまに間違われますが、別人です)
チャートを見る上で自身が何を読み取りたいのか、何を読み取っているのか
それさえも分からないのであればトレードなんてできるわけがないのでは・・
https://kavisuke50.hatenablog.com/entry/2020/09/19/020757 (強調色付けは環)
インジ裏入門: インジ遭難者の入門たぬきはいったん非表示にしてみるのもよかろうよ
というわけで、トレード裏入門ふうなことをいって締めくくっておきますたぬ。
「どんなインジがいいかわからん!」「このインジ、みんな使ってるらしいけどさっぱり勝ちに貢献してくれねえ」・・・
そんなふうにインジゲーターの海で遭難したたぬきは、一旦全部非表示にして、それから価格しかないチャート画面を見てこのままじゃ不便だと感じたなら、「どんな道具があったらどう使えてどう役にたつだろうか」と考えてそれにふさわしそうなインジを探すあるいは自作するとよかろうよ。
全然よくわからないオシレーター出して、理解できないデフォルト設定のまま「ここに到達したら逆張り!」とかやるのはほとんどおまじないみたいなもんになっちまうかもです。